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お客様の声の動画の頼み方|誰にどう頼むか、了解の取り方、依頼文のひな形

お客様の声の動画は、仕事の成果が出て関係が続いているお客様に、担当者から直接頼みます。頼む時は、何に使う動画か、どこで流すか、相手の手間がどのくらいかを先に伝え、会社名や顔をどこまで出してよいかの了解を、撮る前に書面やメールで残します。謝礼を渡す時や、良い声だけを選んで載せる時は、広告なのに広告と分からない見せ方(ステルスマーケティング)にならないよう、消費者庁のQ&Aで気をつける所を確かめます。

この記事では、頼む相手とタイミング、伝えること、了解の取り方、そのまま使える依頼文、謝礼の注意点を書きます。消費者庁のQ&Aは2026年10月31日に開いて確かめた範囲で書いており、法律の助言ではありません。判断に迷う時は、社内の法務か弁護士に見てもらってください。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、お客様の声や社員インタビューの動画も請け負っています。

お客様には、どの順で頼む?

お客様の声の動画を頼む5つの順の図。1 相手を選ぶ、2 担当者から声をかける、3 出す範囲の了解を取る、4 撮る、5 出す前に見てもらう。了解は撮る前に残す

お客様に負担をかける頼みごとなので、いきなり撮影の日を聞かず、次の順に進めます。

順 すること 大事な所
1 相手を選ぶ 成果が出ていて、関係が続いているお客様
2 担当者から声をかける 知らない人からの連絡にしない
3 出す範囲の了解を取る 会社名・顔・数字をどこまで出すか
4 撮る 手間を減らす。質問は先に渡す
5 出す前に見てもらう お客様の会社の確認にかかる日数も予定に入れる

誰に頼めばいい?

次の3つがそろうお客様から頼むと、受けてもらいやすいと感じています(高取の感覚です)。

  • 頼む前の困りごとと、頼んだ後の変化を、自分の言葉で話せる
  • これから相談してくれそうな会社に、業種や規模が近い
  • 担当者との関係が続いていて、断りやすい頼み方ができる

満足度が高くても、まだ成果が出ていない時期のお客様は、話せることが少なくなります。逆に、いちばん大きな取引先だから、という理由だけで選ぶと、相手も断りにくくなります。

いつ頼めばいい?

成果が出た直後や、お客様から感謝の言葉をいただいた時が頼みやすい時です(高取の感覚です)。お客様の方が繁忙期の時や、請求や不具合の話が残っている時は、避けます。

頼む時は、何を伝える?

お客様が気にするのは、「何に使われるのか」と「どのくらい手間がかかるのか」です。先にまとめて伝えると、社内にも相談しやすくなります。

伝えること 例
目的 これから相談を考えている会社に、頼んだ後の様子を知ってもらうため
流す場所 自社のサイト、YouTube、営業の資料
手間 当日の時間、場所、オンラインでもよいか
聞くこと 質問を先に渡す。答えにくいものは外せる
出す範囲 会社名・ロゴ・顔・名前・数字を選べる
確認 出す前に見てもらえる。お客様の会社の確認も含む
断ってもいい 断っても今後のお取引には関わらない(社内で守れることを確かめてから書く)

最後の「断ってもいい」が抜けやすい所です。取引のある相手からの頼みごとは、断りにくいものです。先に伝えておく方が、受けてもらった時の話も自然になります(高取の感覚です)。

そのまま使える依頼文は?

担当者から、次のような文で送ります。【 】の所を書き換えてください。

【お客様の名前】様

いつもお世話になっております。【自社名】の【担当者名】です。

今回は一つ、お願いのご相談です。【頼んだ仕事】のご経験を、これから同じことを考えている会社の方に向けて、短い動画でお話しいただけないでしょうか。

・流す場所:【自社のサイト、YouTubeなど】 ・お時間:【30分ほど】。【オンラインでも、ご訪問でも】かまいません ・お聞きすること:別紙の質問です。答えにくいものは外せます ・出す範囲:会社名・お顔・お名前・数字は、ご都合に合わせて決められます ・確認:公開の前に動画をお見せし、御社のご確認をいただきます

お忙しい時期でしたら、お断りいただいて全くかまいません。今後のお取引には関わりません。

お受けいただけるようでしたら、【日付】までにお返事ください。日程を改めてご相談します。

撮る時の質問は、どう作る?

質問は、頼む前の困りごと・決めた理由・頼んだ後の変化の順に作ります。どんな言葉を残すと伝わるか、話の切り方は、インタビュー動画の編集のしかたに書いています。お客様の質問から動画の企画を作る時は、会社のYouTubeの企画のネタは、お客様の質問から作るも役に立ちます。撮影と編集をまとめて頼みたい時は、料金表をご覧のうえ、フォームからご相談ください。

了解は、どこまで取る?

「動画に出ていいですよ」だけでは足りません。後から困るのは、範囲を決めていなかった時です。撮る前に、次の範囲を決めてメールか書面で残します。

範囲 決めること 後から困る例
出す情報 会社名・ロゴ・顔・名前・役職・数字 担当者はよくても、会社としてロゴは出せなかった
流す場所 サイト・YouTube・SNS・広告・営業の資料 広告に使ったら、聞いていないと言われた
期間 いつまで使うか、見直す時期 担当者が異動した後、誰に聞けばいいか分からない
切って使うか 短く切って別の所で使うか 短い動画で、言葉が違う意味に聞こえた
確認する人 担当者だけか、お客様の広報や法務も見るか 公開の直前に、別の部署から止められた
やめたくなった時 どこへ連絡し、どう扱うか 取引が終わった後の扱いが決まっていない

担当者個人が受けてくれても、会社の了解とは限りません。「御社の中で、確認が必要な方はいらっしゃいますか」と、早めに聞いておきます。社員に出てもらう時の同意書の項目は、社員に動画へ出てもらう前の同意書にまとめており、お客様の時も、何を決めるかの参考になります。お客様の会社と交わす書面の形は、社内の法務か弁護士に見てもらってください。

謝礼を渡してもいい?

謝礼を渡すこと自体を禁じる話は、確かめた範囲では見つけていません(渡して問題ないと言い切るものでもありません)。気をつけるのは、広告なのに広告と分からない見せ方にならないかです。2023年10月1日から、広告であるのに広告と分からない表示(ステルスマーケティング)は景品表示法の違反になっています。規制の対象は、広告を出す会社の側です。

消費者庁のステルスマーケティングのQ&Aには、お客様の声の動画を直接取り上げた問いはありませんが、近い問いがあります。

問い Q&Aの内容(要点) この記事の考え(消費者庁の見解ではありません)
Q10 アンケートの回答を「お客様の声」として載せる 無作為に選んでそのまま引用するなら会社が出す表示(Q&Aの言葉では「事業者の表示」)に当たらない。好意的な回答だけを選ぶ、良い点だけを抜き出すと当たり、そのことを明瞭にする必要がある 自社で選んで編集した動画は、会社が出す表示だと考えて見せる
Q19 報酬を払って投稿を頼む 個別に頼んで報酬を払う投稿は「事業者の表示」に当たる可能性が高い 謝礼を渡した時は、頼んだことが分かるようにする
Q9 レビューの修正を頼む 自社に都合の良い内容に改めるよう頼むと、「事業者の表示」に当たる 質問は渡しても、答えの言葉は指定しない。出す前の直しは事実の誤りを中心にする
Q15 動画での見せ方 途中から見られることがあるので、冒頭だけでは足りない場合がある 画面に出し続ける形も考え、概要欄にも書く

どう書いておけばいい?

Q&AのQ11(広告だと分かる見せ方を尋ねる問い)では、「広告」「PR」のほか、文章で示す形も挙げられています。迷う時は、次のように書いておくと、見た人に事情が伝わります(書き方の例で、これで十分だと保証するものではありません)。

【自社名】がお願いして撮影した、お客様のインタビューです。

謝礼を渡している時は、「謝礼をお渡ししています」と足します。自社のチャンネルで流しているから書かなくていい、と判断できるかは個別の事情によるので、迷う時は書いておく方が後で迷いません(高取の感覚です)。

話の中の数字は、どう確かめる?

「売上が2倍になった」のような数字は、お客様に、いつの何の数字かを確かめます。動画の中で確かめられない言葉は、字幕や概要欄で前提を足すか、使わないようにします。出す前の確認の流れは、会社の動画を出す前の確認の流れに書いています。

断られたら、どうする?

理由を問いたださず、お礼を伝えて終えます。次の形なら受けてもらえることもあります。

断られた理由 代わりに頼める形
顔を出せない 声だけ、手元や職場の様子だけ
会社名を出せない 業種と規模だけ出す
動画は難しい 文章のインタビュー
今は忙しい 時期をずらして、もう一度聞いてもよいかを尋ねる

会社名を伏せる時は、ほかの情報で会社が分からないかも確かめます。

よくある質問

誰が頼むのがいいですか?

ふだんお客様とやり取りしている担当者です。広報や動画の担当者は、その後の段取りで入ります。担当者が頼みにくい時は、責任者から一言添えてもらいます。

謝礼はいくら渡せばいいですか?

この記事では金額は書きません。社内の経理の決まりや、お客様の会社の決まりによって受け取れないこともあるので、頼む前に確かめます。金額よりも、撮影の手間を減らす方が喜ばれることもあります(高取の感覚です)。

お客様の悪い話も入れるべきですか?

入れるかどうかは、お客様と決めます。頼む前に困っていたことや、進める途中で苦労したことは、残す方が話が伝わります(高取の感覚です)。お客様が話してくれたことを、自社に都合の良い形に変えないようにし、編集で切る時は、意味が変わらないように切ります。

撮影を業者に頼むと、お客様の手間は減りますか?

撮る場所や機材の準備は減らせます。話す時間と確認の時間はお客様に残ります。撮影の当日の流れは、YouTubeの撮影と編集をまとめて頼む時に書いています。

出した後に、お客様から消してほしいと言われたら?

先に決めた「やめたくなった時」の扱いに沿って話し合い、取れる形を探します。担当者の異動や取引の終わりをきっかけに言われることもあります。話が進まない時は、社内の法務か弁護士に相談してください。

相談するには

ヒルウラは、お客様の声の動画を、企画から撮影・編集まで請け負っています。お客様の了解は、依頼いただく会社の側でご確認いただいています。料金は料金表にまとめています。誰に何を伝える動画にしたいかをフォームでお知らせください。

撮った動画から、カットと字幕まで入った初稿をAIが作る道具「AI動画編集くん」も近日提供します。公式LINEで、提供の時期と受け取り方を先行してご案内します。

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