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周年動画の作り方|社史を読み上げる動画にしない組み立てと、古い写真・社員の話の集め方

周年動画は、年表を順に読み上げるのではなく、見る人に何を伝えたいかを1つ決めてから作ります。組み立ては、今の会社から始めて、大事な節目を3つほど振り返り、これからの話で終わる形が作りやすいです。古い写真や映像は集めるのに時間がかかるので、社内で声をかける相手と探す場所を、早めに決めておきます。

この記事では、見る人と流す場の決め方、組み立ての例、古い材料の集め方、社員に聞く質問、権利の確かめ方、いつから始めるかを書きます。書いているのは、株式会社ヒルウラ代表の高取です。ヒルウラは、人の編集チームで累計30,000本以上の動画を納品してきた会社で、会社の動画の編集を1本から請け負っています。長さや時期の目安は、記録の数字ではなく高取の感覚です。

周年動画は、誰に何を伝えるために作る?

最初に、誰がどこで見るかを決めます。同じ歴史の話でも、見る人によって、入れる話が変わるからです。

流す場 見る人 中心にする話
記念の式典やパーティー 社員、関係者、招待したお客様 一緒に歩んできた人へのお礼と、節目の思い出
社内に配る 社員、その家族 会社が大事にしてきたことと、これから向かう先
取引先に見てもらう お客様、協力会社 お客様との歩みと、これからも続けること
採用やホームページ 応募する人、会社を調べる人 会社が続いてきた理由と、今の仕事

社外の人にとって、他社の周年そのものは大きな関心事ではないことが多いと感じます(高取の感覚です)。社外にも見せるなら、相手に関わる話に寄せます。今の会社を説明する動画が欲しいのであれば、会社紹介動画の作り方の方が近いです。

式典の当日の様子を記録して短くまとめる動画は、イベントの動画の編集に書いています。この記事は、式典で流す動画など、歴史を振り返る動画の話です。

周年動画は、どの順で作る?

周年動画を作る4つの順番の図。1は見る人と流す場を決める(式典か、社内か、社外か)、2は伝えることを1つ決める(これからの話につなげる)、3は昔の材料を集める(写真、映像、社員の話)、4は話の流れを組む(今、節目、これから)。年表を読む動画にしない

1. 見る人と流す場を決める

上の表から選びます。流す場が決まると、長さと音の作りも決まります。式典の会場で流すなら、会場の画面と音の設備を先に確かめます。会場で流す時に確かめることは、展示会で流す動画の作り方も参考になります。

2. 伝えることを1つ決める

たとえば「お客様に支えられて続いてきた」「困った時に新しいことを始めてきた」のように、1文で書きます。この1文に合わない出来事は、大事な出来事でも、動画からは外します。全部を入れたい時は、年表は社内報やホームページに載せて、動画とは分けます。

担当者が案を作り、代表や創業に近い人に話を聞いて決めます。これからの方針も聞いておくと、動画の終わりにつなげられます。

3. 昔の材料を集める

写真、映像、社員の話を集めます。後の節に、探す場所と聞く質問をまとめています。

4. 話の流れを組む

集まった材料を見てから、次の節の形に当てはめます。材料が少ない年代があっても、年代を均等に並べる必要はありません。

社史の羅列にしないには、どう組み立てる?

年の順に出来事を並べると、見る人は「次は何年か」を追うだけになります。節目を選んで、その時に何があったかを話で見せます。

動画の中の順 入れる物 例
始まり 今の会社の様子 今の現場、今の社員の顔
節目1 始まりの頃 創業の時の写真、創業に近い人の話
節目2 一番苦しかった時や、転機 その時を知る社員の話、その頃の商品や資料
節目3 お客様や社員との出来事 今につながる仕事、お客様の言葉
終わり これから 代表のひとこと、お礼

節目は、3つほどにします。うまくいった話だけでなく、苦しかった時の話を入れると、どう乗り越えたかが分かり、聞く人が話についていきやすくなります(高取の感覚です)。外に出せる範囲かは、動画の責任者が確かめます。

長さは、式典の中で流すなら5分前後を目安に考えています(高取の感覚です)。式の進行の中で使える時間を、運営の担当者に聞いて決めます。長くなるなら、短い版を式典用にして、長い版を社内で見られるようにします。2本分の編集になるので、頼む時は見積もりで確かめます。

古い写真や映像は、どこから集める?

社内で聞いて回るだけでは、なかなか集まりません。探す場所を決めて、担当者を置きます。

材料 探す場所 確かめること
創業の頃の写真 創業者や家族のアルバム、古い社員の手元 いつ、どこで、誰が写っているか
社内の行事の写真や映像 総務の棚、古いパソコン、社内の共有の場所 ビデオテープやディスクを、今の機器で読めるか
古いパンフレットや社内報 総務の保管、取引先の手元 誰が作って、誰が写っているか
昔の商品や道具 倉庫、工場、お客様の手元 今、撮影に使えるか
古いホームページや広告 社内の控え、制作を頼んだ会社 制作を頼んだ会社との権利の決まり
社員の話 長く勤めている人、辞めた人 動画に出てもらえるか(下の節)

社内に呼びかける時は、「何でもいいので」より、「創業の頃の写真」「最初の事務所の写真」のように、具体的に頼みます。集める場所を1か所決め、いつ、どこで、誰が写っているかを一緒に書いてもらいます。後から分からなくなりやすい情報だからです。原本は、スキャンしてから、借りた人にお返しします。

ファイルの名前の付け方と置き場は、動画の素材の渡し方が使えます。

古い写真は、どう見せる?

写真が小さかったり、ぼやけていたりしても、使えることはあります。次のような工夫をします。

  • 画面いっぱいにしない:小さな写真は、枠に入れて背景を付けます。
  • ゆっくり動かす:写真に少しずつ寄ったり、横に動かしたりします。
  • 年と場面の字幕を入れる:「1998年 最初の事務所」のように短く入れます。
  • 話す声を重ねる:写真を見せながら、その時を知る人の声を流します。

社員には、何を聞く?

年号や出来事の確認より、その時に何を感じ、何をしたかを聞きます。事実は資料で確かめられますが、その時の様子は本人にしか話せないからです。

聞く相手 質問の例
創業に近い人 なぜこの仕事を始めたのですか。最初のお客様は、どんな方でしたか
長く勤めている人 一番大変だった時、社内はどんな様子でしたか。どうやって乗り越えましたか
お客様と接している人 お客様から言われて、忘れられない言葉はありますか
若い社員 入ってから、この会社らしいと感じた場面はありますか
代表 これから、どんな会社にしていきたいですか。社員に何を伝えたいですか

話を聞く時は、昔の写真を見せながら聞くと、当時のことを思い出しやすくなります。事前に質問を渡しておくと、話す人も準備ができます。長く話してもらった中から残す言葉を選ぶ方法は、インタビュー動画の編集に書いています。撮影の場所や音の整え方は、社内で動画を撮る時のコツをご覧ください。

昔の写真や映像は、そのまま使っていい?

古い物でも、使う前に確かめます。社内にあるからといって、会社が自由に使えるとは限りません。

確かめる物 確かめること 詳しくは
社外の人が作った映像や写真 制作を頼んだ時の約束、使える範囲 動画を外注した時の著作権
写っている社員、辞めた人 出てもらう了解、社外にも出すのか。連絡が取れない人が写る物は、使うかを責任者が決める 社員に動画へ出てもらう前の同意書
写っているお客様や他社の物 写り込みの扱い 動画の写り込み
古い映像に入っている音楽 使ってよい範囲。分からなければ、音楽を外すか差し替える 社内研修の動画と著作権

社内だけで流す動画でも、後から社外に出すかもしれないなら、その範囲で確かめておきます。どの物を動画に使うかは、動画の担当者が一覧を作って、最後に確かめます。判断に迷う時は、社内の法務の担当者か、法律の専門家に確かめてください。

社外に出す前の確認の流れは、会社の動画を出す前の確認の流れに書いています。

いつから始める?

流す日から逆に数えて決めます。古い材料を探す時間が読みにくいので、式典の3か月ほど前には声をかけ始めたいと考えています(高取の感覚です)。

流す日までの目安(高取の感覚です) やること
3か月ほど前 見る人、流す場、伝えることを決める。材料を集め始める
2か月ほど前 社員の話を撮る。集まった材料で流れを組む
1か月ほど前 編集して、最初の版(初稿)を社内で確かめる
2週間ほど前 名前や年号を確かめる。会場で流して音と画面を確かめる

人数が多い会社ほど、確認にかかる日数も増えます。確認する人と日を先に決めておきます。編集の日数の考え方は、動画編集の納期の目安をご覧ください。

よくある質問

写真がほとんど残っていません。作れますか?

作れますが、見せ方は単調になりやすいです。今の現場の映像と社員の話を中心に組み立て、昔の話は、話す人の声と、当時の資料や商品で見せます。

社史の年表は、入れない方がいいですか?

全部を動画で読むのは避けたいですが、短く見せる場面として入れることはあります。細かい年表は、社内報やホームページに分けて載せます。

代表は出た方がいいですか?

周年の動画では、代表の言葉があると、これからの話につなげやすいです。話すのが苦手なら、台本を読むより、質問に答えてもらう形にします。

古いビデオテープがあります。使えますか?

今の機器で読み込めるファイルに変換できれば、動画に使えます。傷んで読めないこともあり、テープの種類によって変換を頼める先も変わるので、早めに確かめます。

社員の全員に出てもらった方がいいですか?

全員を均等に出すと、長くなりやすいです。話は選んだ人に聞き、ほかの人は集合写真や職場の様子で見せる形があります。

撮影から頼めますか?

ヒルウラでは撮影もご相談いただけます。撮影の内容、場所、希望日を伺って、撮影と編集を分けてご案内します。

相談するには

周年の動画の編集は、ヒルウラの編集チームが1本から請け負っています。料金表をご覧のうえ、フォームから、流す日と流す場をお知らせください。まだ材料が揃っていない段階でも、ご相談いただけます。

話が中心の長い動画を社内で何本も編集する会社に向けて、撮った動画からカットと字幕まで入った初稿をAIが作る道具「AI動画編集くん」も近日提供します。公式LINEで、提供の時期と受け取り方を先行してご案内します。

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